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静大教授ルイボス研究
ルイボスが染色体異常抑制
静大教授らが研究
平成4年4月23日(木曜日)
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南アフリカ産のハーブ、ルイボスに細胞の突然変異や染色体異常を抑制する作用のあることが、静岡県立大学食品栄養科学部の木苗直秀教授らのグループの実験によって明らかになった。グループでは茶葉抽出物に含まれる成分が老化や発ガンの抑制に及ぼす影響について研究を行っているが、ルイボスには緑茶の有効成分である力テキンとは異なる抑制物質が含まれる、としている。
染色体異常は、老化・発ガンと関係があり、これを指標にすればガンを抑制する効果がわかる。グループではこの指標をもとに、発ガン物質等で処理された倍養細胞やラットの細胞の突然変異、染色体異常といった変異原性に対するルイボス等の抑制作用を、試験管内と生体内でしらべた。
実際に使われたのはルイボスと緑茶(ヤブキタ)、黒茶(後発酵のプーアル茶)の三種類。 培養細胞を発ガン性物質のベンツピレンと、マイトマイシンCで処理し、処理事と処理後に茶葉抽出物(熱湯で抽出したお茶を凍結乾燥)を加えた。処理事・処理後に代謝酵素を使い細胞を活性化させたものについても実験している。
その結果、ルイボスは代謝酵素の有無にかかわらず、処理事、処理後ともに染色体異常の誘発を抑制した。
黒茶は処理事には代謝酵素の有無にかかわらず抑制したが、処理後では代謝酵素の存在下でのみ抑制。緑茶は処理事・処理後のいずれも代謝酵素の存在下でのみ抑制した。
またマウスについては、人が通常飲む濃度で二八日間、強制的に一日一ミリリットル与えたものと、自由に飲ませたもの(一日五〜八ミリリットル)について小該誘発頻度を観察した。
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細胞が分裂する際、通常は核がニ極に分かれていくが、異常がある場合分裂せずに取り残されていくものがある。この状態を小核誘発頻度として表し、動物を殺さずに経時変化を見ることができる。
この実際でもルイボスはベンツピレンとマイトマイシンCの小核誘発を抑制。黒茶はベンツピレンの小核誘発だけを抑制している。
これらの実験の結果、変異原性抑制物質として茶の有効性を示すもの、としており、ルイボスの抑制因子は今後も研究を続けていく。
ルイボスについては現在、日米の国際共同研究がすすめられており、今回の研究もその一環のもの。発ガンと遺伝特性に対する影響の確認を目的に昨年秋からスタートし、結果を三月二十九日から福岡で開催された日本楽学会で発表した。
このほかグループでは「茶葉抽出物による糖ータンパク質縮合反応の抑制とそのネカニズム」についても同学会で発表しており、現在も継続、再現して研究がすすめられている。 |
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